英語以外の外国語を総称して「第二外国語」と呼ばれます。今回は、この第二外国語を仕事に活かすという視点から、どれが良いのかを考えていきたいと思います。
自動車業界においても、各メーカーが世界各地に進出しているので、第二外国語ができるのと、できないのでは大きな違いがあります。ぜひ、ベストな選択をしていただければと思います。
大学生になると第二外国語を選択する~体験者レビュー
大学生になると、ほとんどの大学で英語以外の外国語「第二外国語」を勉強することになります。ここでは、知人の体験談をまとめていきたいと思います。
中国語の体験談
日本人なら慣れ親しんだ漢字がベースの言語なので、読み書きはそんなに難しくない。というか簡単!でも発音となった瞬間に、難易度が急上昇します。
同じ音でも、抑揚によって意味が変わってしまうので、非常に難解な言語です。また、中国国内で方言のような違いがあるのですが、北京、上海、広州といった大都市で話されている言語は、中国人同士でも意思疎通が難しいのだとか・・
青森弁と沖縄弁ぐらいの差なのでしょうか。もしくはそれ以上?
フランス語の体験談
芸術の都フランス、パリジェンヌにあこがれてフランス語が話せればかっこいいなんて安易な発想で、大学の授業でフランス語を選択すると地獄をみます。
世界一発音が美しいと言われている言語だけあって、発音がめちゃくちゃ難しいです。単語自体は英語と似ている単語も多いので、覚えやすいですが、発音が難しすぎて心が折れます。
スペイン語の体験談
発音はカタカナなので、めっちゃ簡単です!初日の授業で、スペイン人の先生から発音が美しいと褒められちゃいました笑
スペイン語は英語と同じラテン語なので、単語も似たような単語が出てきます。そういった意味では、取っつきやすい言語と言えるかもしれません。
ただし、スペイン語は動詞の活用が恐ろしい言語です。1つの動詞で現在形、過去形、過去完了で6つずつ、他の時制でも6つずつ主語によって発音、文字が変わるので、めちゃくちゃ混乱します泣
仕事に活かせる第二外国語はこれ!

当サイトは、自動車業界に特化したサイトなので、自動車業界で仕事をするならという視点を少し入れつつ、おすすめ第二外国語をお伝えしていきます。もちろん、70%ぐらいは他業種のメーカーも共通の話なので、自動車業界じゃなくても参考になると思います。
【中国語】急速な経済成長によるビジネスチャンス、そして日本人には簡単
迷っているなら中国語にしておけば間違いないです。外国人からしたらハードルになる漢字が、日本人にとって馴染みがあるというアドバンテージがあります。さらに、中国の経済発展は目覚ましく、実際に自動車メーカーを筆頭に、部品メーカーも進出や拡大のニュースが連日報道されています。
自動車販売台数をみてもアメリカの2倍、日本の4倍程度の市場規模があり、さらに拡大傾向という物凄い巨大市場になっています。自動車メーカー各社が成長戦略を考える上で中国を無視することはあり得ませんので、今後ますます中国語が活かせる機会が増えると思います。
ただ、少し水を差すと、自動車業界には日本語を話せる中国人がやたら多いので、仕事を進める上で中国語が話せなくても、あまり支障はないです。中国に現地駐在とかすると、日本語分からない中国人も多くいるので、中国語を活かすチャンスが増えてくるみたいです。
【ドイツ語】自動車業界で外資系狙うなら、ドイツが一番良い
自動車業界でいくと決めているなら、ドイツ語を話せるとかなり有利です。ドイツは日本、アメリカと並ぶ、自動車大国です。トヨタと拮抗している自動車メーカー「フォルクスワーゲン」や世界一の自動車部品メーカー「ボッシュ」など自動車業界の大企業が揃っています。
自動車業界でキャリアを積んでいくなら、ドイツ系のメーカーは非常に魅力的なわけですが、ドイツ企業の重要な開発は基本ドイツ国内で行われ、意思決定もドイツ国内の重役が決定します。
知り合いの日系部品メーカーでは、ドイツ系企業が来社した際に、最初の質問でドイツ語話せる人は常駐していますか?だったそうです。普通、日本企業にドイツ語話せる人なんていませんから笑
【スペイン語】急成長中のメキシコや南米の母国語はスペイン語
メキシコや南米の母国語って、実はスペイン語なんです。大きい国でブラジルだけはポルトガル語ですが、アルゼンチンやチリ、コロンビア、ペルーなど全てスペイン語が母国語です。
ここら辺の国は、アメリカや日本、ドイツなどの自動車メーカー、部品メーカーの進出が加速していて、立地的に安価な人件費でアメリカ向け、成長中の自国向けに効率よく自動車を作ることができる魅力を持っています。トランプ大統領がメキシコに壁をつくると騒いだことは記憶に新しいと思いますが、これも急成長するメキシコに自国の仕事が奪われるのをけん制しての発言です。
また、メキシコ、南米の人たちは、教育制度が整っておらず英語を話せる人が多くありません。そういった意味では、通訳などのニーズは第二外国語の中ではスペイン語が最も高いと言われています。
大学での選択基準は簡単さ?実用性?
これまでの情報を踏まえて、大学での第二外国語の選択基準はどうするべきなのでしょうか。答えとしては、せっかくやるのだから実用性を考えてみて欲しいと思います。デザイナーとかを目指すのであればフランス語は選択しになる一方で、メーカーを目指す人がフランス語を選択するのは何がしたいのか良く分かりません。
やはり、将来を見据えて、どの言語を選ぶか決めて欲しいなと思います。ちなみに、大学での選択が全てではありません。私は大学では何も考えずに中国語を選びましたが、社会人になってから、スペイン語を勉強して、ある程度話せるレベルまでなりました。
そういった意味では、社会人になってからでも、いくらでもやり直せるので難しく考えすぎず、それでも適当に選ぶのはやめた方が良いと思います。