豊田自動織機とは

会社概要

【ホームページ】
https://www.toyota-shokki.co.jp/

【会社概要】
豊田自動織機は、トヨタグルーブの祖として、フォークリフトやエンジン、内装部品を扱っています。また、同社からトヨタ自動車が分社化していった背景から、トヨタ自動車を含めた系列各社の大株主として持株企業の役割も担っています。エンジンやコンプレッサなどの自動車部品からフォークリフトなどの産業機械まで幅広い製品群を持ちます。また、今期はIFRS以降で売上は目減りするものの、近年進めている原価改善活動が形になってきており増益となります。また、為替前提は105円と他社と比べて控えめに設定している点で収益の上振れが期待されます。



取扱い部品

①エンジン関連
自動車用エンジン(2,400cc~4,500cc)、ディーゼルエンジン
ターボチャージャー
シリンダーブロック
シリンダーヘッド

②空調関連
カーエアコン用コンプレッサー
アルミダイカスト製品
水素循環ポンプ
ビスカスヒーター

③電装関連
DC-DCコンバーター
走行用インバーター
PCU用直冷式冷却器
ACインバーター
水素循環ポンプ用インバーター

④車両組立、ボディ関連
車両組立(コンパクト・ミディアムクラス)
フードアウター
リアドアアウター

指標解説

ファンダメンタルズ情報

【参考株価】
6,190円

【時価総額】
20,170億円

【各指標】
ROE:5.80% ROA:2.85% PER:15.51倍 PBR:0.90倍 自己資本比率:49.15%
配当利回り:2.1% 配当性向:31.05%

業績

【売上高】

豊田自動織機 売上高

【事業別売上高】

豊田自動織機 事業別グラフ



指標分析

PERは15.51倍とやや割安な水準です。PBRは0.9倍とやや割安な水準と言えます。全体的には、株価はやや割安感があります。売上はIFRS移行に伴い目減りしていますが、前期同様の会計基準では微増となっており売上は上昇傾向にあります。利益は概ね右肩上がりを続けており、利益率では今期は営業利益率が7%台に乗るという予想になっています。これは為替レート1USD=105円前提であるという点で、さらに上振れる可能性もあり今期の業績が期待されます。ROEは5.8%と資金効率はやや低い印象を受けます。自己資本比率は、49.15%と財務健全性にも問題はありません。配当利回りは2.1%と上場企業の平均以上の水準を維持しています。配当性向も31%と適性な利益還元率で、きちんと株主還元をしている会社と言えます。

全体評価

定量評価

(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)
企業規模・・・S
ブランド力・・・A
収益性・・・B
成長性・・・B
財務健全性・・・B
株主還元・・・B
株価割安感・・・B

総合評価・・・B

総評

トヨタグループの中核として持株企業の役割も担い、少し特殊な会社と言えます。本業については、自動車の肝と言えるエンジンを扱う製造するメーカーとして、グローバルに大きな存在感があります。既存の自動車部品事業は成長性の高い事業とは言えませんが、利益という点では原価率が大きく改善してきており、今後の収益性には期待が持てます。配当収入が大きく経常利益、純利益も高い水準で推移している点も魅力的です。また、フォークリフト事業では燃料電池化や通信システムなど他社を一歩リードした技術に取り組んでおり、こちらの分野で更なる成長が期待できます。