日本発條とは
会社概要
【ホームページ】
http://www.takata.com/
【会社概要】
日本発條は、自動車向けのばね製造メーカーです。自動車向けの懸架ばねに強みを持ちトップシェアを誇ります。シート事業にも多角化しており、同社の売上比率では最大の事業となります。今期は、主力のばね事業は中国、米国などの海外事業が堅調に推移し、シート事業でも富士重向けが増産になるなどありましたが、円高が重しとなり減収減益を予測します。引き続き、海外事業の拡大や既存工場の原価改善を進める計画であり、今後の成長が期待されます。
取扱い部品
①サスペンション関連
コイルばね
スタビライザ、トーションバー
スタビリンカー
②パワートレイン、ブレーキ関連
バルブスプリング
クラッチダイヤフラム
波形ばね
アーク形ばね
ディスクブレーキ用薄板ばね
③内装関連
エアサスペンション付きシート
ワンモーターパワーシート
アームレスト用軸ロック
スーパーシール
指標解説
ファンダメンタルズ情報
【参考株価】
986円
【時価総額】
2406億円
【各指標】
ROE:8.55% ROA:4.32% PER:10.89倍 PBR:0.94倍 自己資本比率:50.46%
配当利回り:2.23% 配当性向:24.29%
業績
【売上高】
【事業別売上高】
①FY15事業別売上高
②FY15事業別売上、利益詳細
指標分析
PERは10.89倍とかなり割安な水準です。PBRは0.94倍と割安感があります。全体的には、株価はかなり割安感があります。売上、利益ともに円高で今期は減収減益を予想しています。さらに近年、利益率が下がってきており、コスト改善を早急に進めていく必要があります。HDD部品でカルテルの疑いで調査当局から目を付けられている点も今後の懸念材料です。ROEは8.55%と資金効率は比較的優秀と言えます。自己資本比率は、50%を超えておりと財務基盤には問題ありません。配当利回りは2.23%と標準的な水準であり、配当性向24%なので非常に健全に運営されている印象を受けます。
全体評価
定量評価
(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)
企業規模・・・A
ブランド力・・・S
収益性・・・B
成長性・・・B
財務健全性・・・A
株主還元・・・B
株価割安感・・・A
総合評価・・・A
総評
独立系メーカーながら、懸架ばね事業でトップシェアを誇る技術力は非常に評価できます。シート事業やその他事業も特に問題なく、順調に推移しており安定感があります。収益面で見ると若干収益力が落ちてきているのが気になりますが、円高や新規工場の償却費増などもあるため、今後の原価改善に期待したいところです。株主還元は標準的な水準ながら、無理することなく収益から適正な配当がされています。また、株価は割安圏で放置されており、やや過小評価の印象を受けます。