タカタとは

会社概要

【ホームページ】
http://www.takata.com/

【会社概要】
タカタは、シートベルトやエアバックなどの安全関連部品をせいさんする部品メーカーです。独立系ですが、エアバッグ開発においてホンダとの関わりが強く、若干の出資を受けています。世間を賑わせているエアバッグのリコール問題が収束の目途が立っておらず、これが決着つかない限り、存続さえも危ぶまれる状況です。また、今期は為替が円高に振れてきていることもあり、本業自体が苦しくなっています。現状、経常利益ベースではしっかりと利益を確保できていますが、リコール問題でエアバッグやその他部品のシェアが今後縮小することは必至と見られています。


取扱い部品

①安全関連
シートベルト
エアバッグ
エアベルト
ポップアップフードデバイス
車線逸脱警報システム

②内装部品
チャイルドシート
ステアリング・ホイール

指標解説

ファンダメンタルズ情報

【参考株価】
343円

【時価総額】
298億円

【各指標】
ROE:10.67% ROA:2.93% PER:2.19倍 PBR:0.24倍 自己資本比率:27.49%
配当利回り:–% 配当性向:–%

業績

【売上高】

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【事業別売上高】

①FY15事業別売上高

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②FY15事業別売上、利益詳細

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指標分析

PERは2.19倍とかなり割安な水準です。PBRは0.24倍とかなり割安と言えます。全体的には、株価はかなり割安感があります。売上、利益ともに円高で今期は苦しくなる予想ですが、最終益は黒字を予想しています。株価の割安感も含めて、あくまで会社公表値がベースとなります。自動車メーカーへのクレーム費用が決着すれば、最終益が赤字になる可能性が高いため、数字は鵜呑みにできません。ROEは10%台と資金効率は優秀です。自己資本比率は、27.49%と財務基盤に不安があります。同社がおかれている状況を考えるとかなり不安材料です。配当はありません。

全体評価

定量評価

(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)
企業規模・・・A
ブランド力・・・D
収益性・・・D
成長性・・・C
財務健全性・・・D
株主還元・・・D
株価割安感・・・B

総合評価・・・D

総評

何を見るにしても、同社最大のトピックであるリコール問題が出てきてしまいます。本業は収益力があり、優良企業であるものの、概算1兆円とも言われる保証費用をどうするのかが目途つかない限りは倒産リスクはかなり高いと見ます。株価もかなり割安圏にはきているものの、ブランド力失墜による今後のシェア縮小など2次的なダメージも予想されるため、かなり厳しい経営環境まで織り込むと妥当と言えます。ただし、安全関連の国内最大手である同社の技術を失うのは日本の自動車業界としてもダメージがあり、生き残る可能性は十分にあります。