日本精工とは
会社概要
【ホームページ】
http://www.jp.nsk.com/
【会社概要】
日本精工は、日本最大のベアリングメーカーです。自動車向けに電動パワーステアリングも拡販しています。今期は、前年度までけん引していた米国景気鈍化や為替設定105円と円高予測などで、減収減益を見込んできます。中国や欧州でも不透明感が増しており、かなり厳しい年度となりそうです。来期以降も本業のベアリング事業は厳しい為替環境で、売上、利益が目減りしていくことが予想されるため、電動パワステの拡販をどこまで進められるかにも注目していきたいと思います。
取扱い部品
①シャシー関連
パワーステアリング
ステアリングコラム
ステアリングジョイント
ハブユニット軸受
②エンジン関連
エンジンタペット用ローラフォロア
各種軸受
タイミングベルト用オートテンショナ
③変速機関連
フリクションプレート
ワンウェイクラッチ
マジバンド
ロックアップクラッチ
プラネタリシャフト
各種軸受
指標解説
ファンダメンタルズ情報
【参考株価】
747円
【時価総額】
4,118億円
【各指標】
ROE:8.92% ROA:3.85% PER:10.11倍 PBR:0.92倍 自己資本比率:43.21%
配当利回り:5.09% 配当性向:51.45%
業績
【売上高】
【事業別売上高】
①FY15事業別売上高
②FY15事業別売上、利益詳細
指標分析
PERは10倍台と割安な水準です。PBRは0.92倍と割安な水準と言えます。全体的には、株価は割安感があります。売上、利益ともに前年度までは順調にきていましたが、今年度は円高環境となり減収減益を予想します。ただし、利益水準は円高下でも4%をキープしており悪くはないです。ROEは8.92%と資金効率も良好と言えます。自己資本比率は、43%と財務基盤は問題ないです。配当利回りは5.09%とかなりの高水準ですが、これは記念配当10円(1.34%分)を含んできます。また、配当性向も51%となっており、記念配当を除くと37%なので一般的な水準内です。
全体評価
定量評価
(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)
企業規模・・・A
ブランド力・・・S
収益性・・・B
成長性・・・C
財務健全性・・・B
株主還元・・・S
株価割安感・・・A
総合評価・・・B
総評
日本で最初にベアリングを作り、長い歴史の中で培われた技術には定評があります。ベアリングやボールねじ、パワステなど世界でもトップクラスのシェアを誇る商品を数多く持っているものの、新しい技術等は少なく自動車業界の成長に合わせて緩やかな成長しか期待できないです。一方で、早くから取り組んできた海外展開やM&Aは経営学のお手本となることも多く、その経営は高く評価されています。