カルソニックカンセイとは
会社概要
【ホームページ】
https://www.calsonickansei.co.jp/
【会社概要】
カルソニックカンセイは、日産系列最大の部品メーカーとして空調関連や内装関連の部品を手掛けています。今期は同社売上の8割を超えている日産向けが好調に推移し、特に北米、中国向けで稼ぎ増収増益となりました。来期以降は、為替環境の悪化などが重くのしかかるものの、原価改善を進め前年横ばい程度と予測しています。今後も、アジア圏での環境製品需要増や日産が三菱自動車を子会社化したことによる拡販などが期待できます。
取扱い部品
①内装部品、空調部品関連
インストルメントパネル
空調ユニット
メーター
コンプレッサー
コンデンサー
②エンジン関連、排気系関連
ラジエーター
モーターファン
EGRクーラー
複合型熱交換器
エキゾーストマニホールドコンバーター
マフラー
③電装関連
エアバッグコントロールユニット
乗員検知システム
キーレスエントリー
ブロワーモーター
指標解説
ファンダメンタルズ情報
【参考株価】
884円
【時価総額】
2,415億円
【各指標】
ROE:12.26% ROA:5.70% PER:9.47倍 PBR:1.18倍 自己資本比率:46.47%
配当利回り:1.70% 配当性向:16.07%
業績
【売上高】
【地域別売上高】
①FY15地域別売上高
②FY15地域別売上、利益詳細
指標分析
PERは9.47倍と非常に割安な水準です。PBRは1.18倍とやや割高な水準と言えます。全体的には、株価は割安感があります。売上、利益ともに右肩上がりとなっておりが、利益率が上昇傾向ではない点は気になります。また、利益率が2.5%と薄利な印象を受けます。来期以降、円高などさらに経営環境が厳しくなってくるので、少し心配な水準です。ROEは12%台と資金効率は非常に高いと言えます。自己資本比率は、46%と財務基盤は問題ないです。配当利回りは1.7%とやや少ないです。また、配当性向も16%となっており、余裕があるので配当はもう少し増やすべきだと思います。
全体評価
定量評価
(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)
企業規模・・・S
ブランド力・・・A
収益性・・・C
成長性・・・B
財務健全性・・・B
株主還元・・・C
株価割安感・・・A
総合評価・・・B
総評
日産最大の部品メーカーとして、唯一の1兆円企業となっています。日産の三菱子会社化にあやかって、拡販が有利になる点では成長性が評価できます。一方で、利益率が3%を切っており、非常に苦しい印象を受けます。結果、株主還元も少なくなっており、投資家としては魅力の少ない企業です。米州とアジアで稼いでいる点は評価できますが、中国の成長には陰りが見えてきている点も、来期以降は一層苦しい経営環境となることが予想されます。