トヨタ紡織とは
会社概要
【ホームページ】
http://www.toyota-boshoku.com/jp/index.html
【会社概要】
トヨタ紡織は、トヨタ系列の主要部品メーカーの一角を担います。2004年に日発系のタカニチとアラコ(内装・シート部門)と合併し、国内最大規模の内装メーカーです。エアフィルターでも国内トップシェアを誇ります。厳しい為替環境や原材料費高騰に対して、原価改善活動を進めており収益率は上昇傾向にあります。特に2016年には8期連続で赤字となっていた北中南米エリアが黒字化するなど、収益性が大きく改善しています。一方で、自動運転技術など新たな技術革新の波もきており、同社としてどのように飛躍できるのか注目したいところです。
取扱い部品
①内装部品
フロントシート
シート機能部品
ドアトリム
インストルメントパネル
②ボディ、外装部品
バンパー
エンジンアンダーカバー
フェンダーライナー
③安全関連
シートベルト
エアバック
サイレンサー
④排気系部品
吸気システム
エアクリーナー
エアフィルター
シリンダーヘッドカバー
指標解説
ファンダメンタルズ情報
【参考株価】
2,239円
【時価総額】
4,202億円
【各指標】
ROE:16.49% ROA:5.49% PER:11.06倍 PBR:1.82倍 自己資本比率:33.30%
配当利回り:2.23% 配当性向:24.44%
業績
【売上高】
【地域別売上高】
指標分析
PERは11.06倍と割安な水準です。PBRは1.82倍と割高な水準と言えます。全体的には、株価は標準的な水準です。売上、利益ともに前期比から減少しています。利益率も営業利益率4%台、純利益率2%台と逆行していますが、それ以前の低迷期と比べれば回復傾向と言えます。また、今期の為替前提は1USD=105円となっており、かなり保守的であり上方修正も期待されるので、今期終わってみないと判断できない部分も大きいです。ROEは16.49%と資金効率はかなり高いと言えます。自己資本比率は、33.3%と財務基盤に不安があります。配当利回りは2.23%と平均以上の水準です。一方で配当性向は24.44%なので、利益分配は低めに設定されています。
全体評価
定量評価
(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)
企業規模・・・S
ブランド力・・・A
収益性・・・C
成長性・・・C
財務健全性・・・C
株主還元・・・B
株価割安感・・・B
総合評価・・・B
総評
トヨタグループの主力企業の一角ですが、財務基盤の弱さが目立ちます。収益性も回復傾向があるものの低水準であり、引き続き立て直しが課題と言えます。赤字体質の中南米、欧州事業の見直しや各拠点の合理化積み上げは継続されており、数字で着実に成果は出てきている点は評価できます。内装部品では国内トップメーカーとして規模感やブランド力では申し分ないですが、内装部品の成長性という意味では不透明感があり、将来を見据えてどのような研究開発を行っていくかも重要な課題と言えます。