自動車業界に携わっている方々のお仕事をまとめてみます。

すごくアバウトにまとめているので、入っていなくても怒らないで下さい。



職種内容
営業自動車メーカーと部品メーカーでやっていることが大きく違います。
自動車メーカーではマーケティング機能を持ち、販売計画の策定を実施します。
また、代理店の管理もその役割に含みます。それに対して、部品メーカーでは商品提案により仕事受注に繋げます。
一度、サプライヤとして認識されるとたいてい声がかかるのでルート営業の側面も強くなります。
購買自動車メーカーではほとんど部品を内製していません。
さらに自動車メーカーと取引する大手部品メーカーでも多くを他社からの購入品に頼っています。
このように、自動車業界では他社から部品を買ってくるという業務が存在します。
一般的な会社では営業部が花形部署と言われますが、自動車業界では営業より購買の方が規模も人数も多く花形部署と言われます。
設計自動車メーカー、部品メーカーともに製品スペックを考慮しながら、量産性のある図面作成します。
これに基づいて、生産工場は現場を管理しているので、自動車生産をする上で最初の上流工程とも言えます。
品質保証工場で生産されたものが図面通りに作られているのか、第3者目線でジャッジするのが役割です。
品質保証は不良流出の要と言えます。
近年の検査不正などの問題は生産したものが図面(要求スペック)を満たしておらず、ルールの方を捻じ曲げてしまった例と言えます。
品質保証がきちんとしていないと、このような不良流出が起きます。
生産技術スペックを満たす製品を製造する最適な生産工程を設計、設置するのが役割です。
近年は、生産設備のスペックが向上しており、生産技術には更なる生産効率の向上や従来の工法の幅を広げることが求められます。
生産管理車両販売計画に基づいた生産計画策定と管理が役割です。
部品メーカーの場合は、自動車メーカーから展開されるオーダーに対して進捗管理しながら、場合によっては客先と納期調整をする仕事です。
材料の管理から在庫管理など突発時のリスクも考慮しながら計画を実行できるように管理しています
工場製品を実際に生産する工場です。自動車業界の人口が多いのは、この工場に所属する人員が相当数いるためです。
工場内でも様々な役割がありますが、ここで働いている方々が日本のものづくり国家として根底を支えているということは間違いありません。
ディーラー大手自動車メーカーの傘下となり、その自動車を売るのが一般的ですが、独立系としてライセンスを取得して販売する方法もあります。
整備士自動車の診断・点検・分解・組立・修理等のメンテナンス全般を行います。
れっきとした国家資格であり、ディーラーやガソリンスタンド等に就職先があります。
カー用品店カー用品を販売している業者です。上場企業もあるほど裾野が広い業界です。
カーオディオ等の電子機器、タイヤやホイールやコンデンサ等のパーツ、掃除用品等、幅広く取り扱っています。
自動車修理業者自動車の故障や破損に対して、修理や点検などを請け負います。
ディーラーでも修理対応してくれますが、一般的に修理に特化した業者の方がリーズナブルに対応してくれます。
中古車販売業者中古車の販売業者です。中古車の買い手と売り手を繋げる役目を担っています。
期間工自動車メーカー、部品メーカーで期間限定で働く社員のことです。仕事内容は様々で工場の生産から物流担当、伝票処理等あります。

当然、ガソリンスタンドとか駐車場屋さんとか、裾野を広げればもっとありますが、そうやっていくと際限が無くなるので、ザックリとしたまとめです。


仕事の区分け

自動車に携わる仕事には大きくわけて、自動車製造に携わる仕事か、自動車所有者が必要なサービスを提供する仕事に分けることができると言えます。

自動車製造に携わる仕事は業務細分化が進んでおり、多数の部品点数があり最終形状が見えにくいため、エンドユーザーを意識しながら仕事をするというシーンはあまり多くないです。

会社としては大きな会社が多く、福利厚生が充実して、給料もそれなりに安定している職業となっています。

製造メーカーは別のページでまとめています。

世界の自動車メーカーを知りたい方

世界の自動車部品メーカーを知りたい方

 

一方で、自動車所有者が必要なサービスを提供する仕事というのは、BtoCのビジネスになっており、顧客ニーズをしっかり把握していないとすぐに淘汰されてしまう厳しさがあります。

それだけに、会社も中小企業が多く、上述した製造メーカーよりも給料は低めになる傾向です。

仕事全般の傾向なので、そうではない会社もあることは補足しておきます。